21世紀 twenty first century 2005 12 31
2004年10月9日に、「21世紀」という文章を書きましたが(下記を参照)、
ここでいう「大きな戦争」は避けられるかもしれないと思っています。
しかし、もしかすると、中東の覇権を巡って、
アメリカとロシアの対立があるかもしれません。
場合によっては、中東におけるロシアの影響力が高まり、
中東諸国には、ロシアを支持する国が増えてくるかもしれません。
もうひとつの「ロシアと中国の対立」も、起きてくるかもしれません。
それは、人口13億人の中国人が、欧米人のような生活を望む時、
石油も食糧も、破局へと向かうでしょう。
いや、こうした不幸な戦争は、避けられるかもしれません。
イラク戦争を巡って、世界は分裂し、国際協調主義は消えたかのように見えましたが、
インドネシア・スマトラ島沖の巨大地震が、
援助活動を通じて、国際協調主義を少し復活させたかもしれません。
こうした自然災害は、やがて大きなものとなっていくでしょう。
これは、終わりではなく、「終わりの始まり」と言えるかもしれません。
世界は、相次ぐ「巨大な自然災害」に対して、
一致団結して、危機を乗り越えようとしていくでしょう。
つまり、世界的な自然災害が、戦争の危機を避け、国際協調主義を復活させるかもしれません。
しかし、これは、不幸なことです。
世界平和と国際協調主義の確立には、
あまりにも多くの犠牲者が必要なことを意味しているからです。
21世紀 twenty first century 2004 10 9
21世紀初頭の歴史は、
アメリカが、中東の戦いで、深手を負い、
これが致命傷となって、国際舞台から消えていくでしょう。
同じ時期に、ロシアと中国に、強力な政治指導者が立ち、覇権を争うことなるでしょう。
この争いは、戦争へと発展するかもしれません。
それは、中国において発生する「石油不足と食糧危機」が、その原因となります。
やがて、21世紀後半には、
文明の中心は、東南アジア、そして、オセアニアと移っていくでしょう。
中東の戦いは、湾岸戦争とイラク戦争、
そして、最終的な戦争を含めて、第三次世界大戦と呼ばれることになるでしょう。
ロシアと中国の戦争は、第四次世界大戦となるでしょう。
アメリカの未来は、イギリスです。
「栄光のイギリス」を知る人は少なくなりましたが、
今度は、「栄光のアメリカ」と呼ばれることになるでしょう。
日本は、どうか。
確かに、21世紀前半に、日本の繁栄は、あり得ました。
しかし、世界最速で進む少子化が、日本の命取りになるのです。
文明の中心が、やがて、東南アジアやオセアニアに移っていくとなると、
20世紀に大国や先進国と呼ばれた国は、どうなっているのか。
それは、気候変動(自然災害)が、大きなダメージとなって、衰退していくのです。
こうした未来を変えることはできます。
しかし、それには、相当の努力と覚悟が必要です。
「現代のタイタニック号」は、向きを変えられるのか。
今、地球に住んでいる人たちは、タイタニック号に乗船しているようなものです。
原油 crude oil 2004 2 12
今日(2月12日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「昨年の原油需要 中国、日本を抜く」
「専門家によると、
『現在、中国の一人あたりの石油消費量は、日本の1割程度。
それが、世界平均である中南米並みになれば、
中国全体の消費量は、全欧州を上回る』と試算。
『一人あたり消費量が、現在の韓国の4割程度になった段階で、
全体の消費量が、アメリカを上回る』と分析する。」